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コロナ治療と経口バクテリオセラピー

2022年1月14日 by office-k

covid-19感染後の慢性疲労に悩む男性

パンデミック収束局面でもビルゲイツがゲームチェンジャーになるのだろうか。
願わくば彼のツイッターでの発言どうり、新型コロナが季節性インフルと同様の扱いになることを願って止まない。

しかし、扱いがどうなれどコロナウイルス自体は存在し続けるので、毎年治療が必要な方は出てくる。

感染・発症したときにいかに重症下を抑制し、早期に回復できるか?
これは非常に重要なテーマなので、新しい情報のアップデートは常に行なっていきたいところ。

COVID-19は発症後すぐに肺炎、ARDS(Acute Respiratory Distress Syndrome)、多臓器不全、死亡に至る。その後、時間の経過とともに臨界期および感染期が終了した後も、倦怠感の肉体的・精神的労作後の悪化といった慢性症状が確認されている。
慢性疲労を訴える患者の臨床像は、筋痛性脳症/慢性疲労症候群(ME/CFS)患者に見られるものと類似しており、数ヶ月にわたる極度の疲労感、異常行動、短期記憶障害などが観察される。

また、COVID-19患者の約50%に腹部不快感、吐き気、下痢、嘔吐が認められている。
これらの症状は、慢性疾患、炎症、薬物治療、加齢などによりマイクロバイオームが変化したウイルス感染者においてより頻繁に観察される。
また、ラクトバチルスやビフィドバクテリウムといったプロバイオティクス特性を持つ細菌レベルは、入院中のCOVID-19患者では低くなっている。
対照的に、ストレプトコッカスやロチア、アクチノマイセスといった日和見病原体レベルは高い。

興味深いのは、これらの細菌叢の変化が呼吸器症状消失後も持続し、COVID-19の重症度と相関していること。
プロバイオティクス(OB)の補充は、代謝の恒常性にプラスの影響を与え、退院後の中枢神経系関連の症状の発生にマイナスの影響を与えると考えられる。

リンクの研究は、COVID-19患者に対する入院中の経口細菌療法「quo ad valetudinem」の有用性を報告したもの。

COVID-19で入院した患者58名のうち、24名(41.4%)が入院中にOBを投与され(OB+)、34名(58.6%)が標準治療のみを受けた(OB-)。
入院時(T0)と退院時(T1)に患者さんの血清メタボロームプロファイリングが行われた。

退院後6ヶ月に、疲労評価尺度を用いて参加者が感じる疲労を評価。70.7%の参加者が疲労を報告したが、29.3%は疲労を否定。
OB+群はOB-群に比べ、疲労を訴える被験者の割合が有意に低かった。
さらに、OB+の被験者はプロバイオティクスを投与されていない被験者と比較して、血清中のアルギニン、アスパラギン、乳酸の濃度が有意に高く、3-ヒドロキシイソブチレートの濃度が低かった。
COVID-19入院中のプロバイオティクス投与が、グルコースの利用およびエネルギー経路に関与する主要代謝産物に影響を与えることによって、慢性疲労の発症を予防する可能性を強く示唆するものであると結論。


Oral Bacteriotherapy Reduces the Occurrence of Chronic Fatigue in COVID-19 Patients

・すべての被験者は、ER(緊急治療室)への入院時は急性かつ重篤な状態であった。
プロトコルに従って、34人の患者が標準治療を受け、24人は高活性プロバイオティクスブレンドSLAB51を補充した。
患者はCOVID-19の陰性化まで入院。
退院時、すべての患者の血中セロトニン、ドーパミン、アセチルコリンレベルは同様に非検出であった。

・退院後半年を経過した時点で、肺機能検査の異常やSO2が94%以下となった患者はいなかった。
6ヶ月間の在宅生活で、家庭環境、経済状況、その他の感情がどのような役割を果たしたかは評価できなかった。
SLAB51を投与した群では、標準的な薬物療法を受けた群に比べ、CFSを発症する被験者の割合が有意に低いことが確認された。またプロバイオティクス非投与群に比べ、極度の疲労を訴える被験者の割合が有意に低かったことが特筆される。

・疲労、ブレインフォグ、痛み、息切れ、起立性不耐性などの症状を訴える患者はますます増えており、中枢神経系(CNS)の関与を示唆している。
最近のデータでは、脳内のCOVID-19のウイルスの検出レベルは低く、病理組織学的変化との相関はない。
観察されたミクログリアの活性化、ミクログリアノジュールおよび神経細胞の貪食は、低酸素および虚血との相乗効果で全身性の炎症に起因する。
前頭葉の低代謝は COVID-19患者の疲労に関与している可能性がある。
また、COVID-19発症後の疲労を有する被験者では、代謝ホメオスタシスが乱されている。

・退院6ヶ月後のテストでは、SLAB51を投与したグループは薬物療法のみを行った患者に比べ、慢性疲労の有病率が有意に低いことが確認された。
T1においてSLAB51を投与された被験者は、ベースラインおよびT1におけるOB-群と比較して、アルギニンのレベルが有意に高かった。
この観察結果は、COVID-19患者が退院する際に、アルギニンレベル/変動が慢性疲労の早期予測マーカーとなる可能性を強く示唆するものであった。
研究者はSLAB51による治療を受けた患者の退院時に観察される高アルギニンレベルが、標準治療のみを受けた被験者と比較して、6ヶ月後に観察される身体的・精神的状態の良さの根拠となっていると仮定している。

・アルギニンは、成長ホルモン、グルカゴン、インスリンの調節、DNA、RNA、ポリアミン、クレアチン(筋肉収縮後のATP再生のために肝臓で作られる分子)の合成に不可欠。
低アルギニン濃度は、慢性および可逆的形態の疲労と一貫して関連している。
他の研究では、健康な被験者が精神的な疲労を感じるような活動を行った後、他の分岐鎖アミノ酸とともにアルギニンの血漿濃度が低くなることが報告されている。
また、アルギニンの投与により神経筋疲労の発現を遅らせることができることを明らかにした研究もある。

・SLAB51の投与は、グルカゴンとインスリンを制御するアルギニンとアスパラギンのレベルを修正することによって、OB+群の3-Hydroxyisobutyrateを下げ、結果として、グルコース利用とエネルギー代謝を改善した可能性がある。体内のアスパラギンは、エネルギー生産において重要な支持体であり、神経組織、特に脳の発達と機能に不可欠。
さらに、インスリンと拮抗するホルモンであるグルカゴンの合成を増加させ、血糖値を上昇させる作用がある。
また、アスパラギンレベルが低いと尿素の合成や排泄が適切に行われなくなる可能性がある。尿素の排泄がうまくいかないと、有毒な窒素含有代謝物が形成され、うつ病、イライラ、頭痛、錯乱、さらに極端な場合には精神病など、さまざまな症状が引き起こされる可能性がある。肺炎の急性増悪時には、血漿中のアルギニンとアスパラギンレベルが低下することが示されている。

・OB+の被験者にのみ観察された乳酸の増加は筋活動の違いから生じたものではない。
OB+とOB-は数週間寝たきりで、運動リハビリをすることなく退院した。
観察された差異は、SLAB51によって誘発された腸内細菌叢の変化に依存するものである。
適切な腸内発酵が身体的・運動的パフォーマンスの向上と関連することはよく知られている。
OB+被験者における乳酸レベルの増加は、脳外傷における神経保護剤としての乳酸の使用によって示唆されるように、脳のための追加エネルギー源となる可能性がある。

SARS-CoV-2による病態生理学的変化とCOVID-19に関連する障害に対抗する補完的治療戦略として、口腔細菌療法の役割が期待されている。

Filed Under: health Tagged With: covid-19, バクテリオセラピー

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