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腫瘍学的領域におけるビタミンDの役割

2025年2月12日 by office-k

今日のメモはタイトルの通り。
がん治療中の方に一読いただけたら幸いです。

ビタミンD(VD)は脂溶性ビタミンとして、カルシウムとリンの恒常性維持、骨の合成とその構造、生理機能調節、神経、免疫、筋肉の健康維持などに関与している。
VDは骨疾患、心血管系疾患、内分泌疾患、神経疾患、精神疾患、呼吸器疾患、感染症、がんの予防や治療に用いられてきた。
いくつかの研究では、VD欠乏症(VDD)が1型および2型糖尿病、肥満、喘息、炎症性腸疾患、結腸がん、乳がん、前立腺がん、卵巣がんおよびいくつかの神経疾患リスクを高めることが示唆されている。VDが癌の機序に及ぼす影響にはアポトーシス、浸潤、細胞分化の促進、血管新生抑制、抗炎症作用、抗増殖作用、転移抑制など。
様々な研究では癌患者さんの間でVDDが一般的であり、有病率は14%から92%に上ると冴えている。

血清中25-ヒドロキシビタミンD(25(OH)D)の最低値は30ng/mL(75nmol/L)とされ、
この値を下回ると、軽症(29~20ng/mL)、中等症(19~10ng/mL)、重度VDDとなる。
一般的なガイドラインではカルシウム1200mgとVD400IUを毎日補充することが推奨されているが、術後補助化学療法(CT)を受ける多くの患者においては、この量のVDでは25-ジヒドロキシビタミンD値を正常化するには不十分。
CTや放射線治療(RT)はVDDだけでなく骨代謝にも変化を生じさせ、骨軟化症、骨折リスク増加、骨密度低下、血管壊死、骨格変形などの骨粗鬆症やその他の骨格の問題につながる可能性がある。

ネオアジュバント療法とは、CT、RT、内分泌療法による術前導入療法で、アジュバントCTやネオアジュバントRTを受ける患者におけるVDDはがんの予後と関連することから、VDD補正は非常に重要と考えらる。
VDDを予防し、治療関連疲労、嘔吐、吐き気などのがん関連有害症状を緩和し、がん罹患率、予後、転帰を改善するためにVD補給を患者は検討するべきと思われる。

リンクの研究は、癌患者におけるCTおよびRTと化学療法の副作用におけるビタミンDの役割を調査したもの。
【結果】
術前化学放射線療法(CRT)を受けた患者において骨密度とVDの間に相関が認められた。
CTを受けた非小細胞肺癌患者で治療に伴う副作用の一部が減弱・軽減された。
VDDが乳がん治療におけるCT誘発性末梢神経障害(PN)の現象と関連していた。
VDの補充は安全で効果的であることがわかった。

【結論】
VDの補給はがん患者のRTまたはCT中のネオアジュバント治療に関連する有害作用、骨粗鬆症など治療関連の健康障害の予防および治療ならびに積極的なCTおよびRT治療に起因する影響(吐き気、嘔吐、疲労)の緩和の両面で有益な効果を有する可能性が示唆された。

A Systematic Review of Vitamin D Supplementation in Oncology: Chance of Science or Effectiveness?


・術前CRTを受ける患者は骨密度低下リスクがあるが、VD補充はこのリスクを軽減し、遠隔転移の発生率を低下させる可能性があると結論づけ流報告がある。同様に、CTを受けている非小細胞肺癌患者に対するVD補給が良好な安全性プロファイルとともに、下痢、好中球減少、悪心などの有害事象を等カロリー対照群と比較して減少させることが示されている。

・がん患者におけるVDD有病率は、日光曝露が少ないこと、緩和療法または術後補助療法を受けていること、消化管手術の既往歴があることなどが原因となると結論づけられ、これらの因子はVDD危険因子として分類されている。これはがん領域におけるVDDは多因子性病因であることを強調するもので、予防と管理には個々の患者に合わせたアプローチが必要。

・乳がん患者におけるVDDと化学療法誘発性末梢神経障害(PN)との関連が立証されている。治療前にVDDに対処することでPNが減少し、治療成績が改善する可能性が示唆された。さらに、VDDは乳がん患者で非常に頻度が高く、タキサン系薬剤、コルチコステロイド、行動の変化(日光不足、食事摂取不足など)、治療に伴う胃腸症状がVD値低下に関与し、初期VD状態が予後に影響を及ぼすと結論づけるデータもある。
また、VD補給は術後補助CTを受けている乳がん患者の血清25-OH VD濃度の正常化率を高め、VD補給は安全で効果的であると結論づけられている。

・造血幹細胞移植(HSCT)を受けた患者に関するレビューで、VD低値が造血幹細胞移植患者に移植前と移植後の両方でよく観察され、移植片対宿主病(GVHD)、特にその慢性型発症リスクの上昇と関連していることが強調された。しかし急性GVHDとの関連性は一貫していなかった。VDはGVHDの発症に影響を及ぼす免疫調節の役割を担っている。この知見は造血幹細胞移植患者におけるVD欠乏が移植転帰を損なう可能性を示唆しており、このような状況における補給の標準化の重要性を強調している。

・腫瘍学的データ以外では、COVID-19に関する研究でVDが保護的な役割を果たすことが示唆されており、VD濃度が十分であることと疾患の重症度、死亡率、入院期間が減少することとの間に相関関係があることが報告されている。この知見は免疫反応を調節し、Covid関連合併症を軽減するVDの可能性を強調している。

…興味深い部分を抜粋してまとめましたがいかがでしたか?
様々な疾患リスクの低減と発症後の重症度の軽減という意味で日常的に摂取したいビタミンD。
されとて、過剰摂取には気をつけて

Filed Under: a day in the life Tagged With: ビタミンD, 癌

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