
NEURO SCIENCEで面白い記事を見つけた。
少し古い記事だが
Heavy metal music may have a bad reputation, but it has numerous mental health benefits for fans
過激な歌詞と重低音で暴力的なイメージが植え付けられているヘビーメタルは、実はメタルファンの科学的思考を高めているかもしれない。
・ヘビーメタルの曲の中には暴力的な内容が多いにもかかわらず、ファンが暴力に感化されることはない
・オジーやマンソンのような暴力的な音楽を聴くことは必ずしも聞いた者の暴力性を増長しない。逆に暴力的な音楽を聴いたことで論理的な誤り、思考バイアスに気づき、科学的思考に従事することができる。
・長期的にヘビメタのファンであった人は、ファンではない人に比べて若い頃のの幸福感が強く、中年になってからもそれが持続する。
・怒った後にヘビーメタルを聴いたファンは、怒りの感情が高まるのではなく、ポジティブな感情が高まった。過激な音楽を聴くことが、怒りを処理するための健康的で機能的な方法であることを示唆している。
しかし、これはあくまでヘビメタファンにとっての話だけかもしれない。
好きでも嫌いでもない人にもそれなりに良い効果があるのかどうかは不明。
ヘビメタが全く好きではない人にクラシック、メタル、自分の好きな音楽をストレス要因にさらした後で聞かせるとメタルを聞いた後はより大きな不安を経験したとの記述もあり。
ストレス要因下では自分が愛する音楽を聴くのが一番良いのかもしれない。
関連して2年前の記事
Musical tastes can predict personality traits and political leaning
Predicting musical taste: Relationships with personality aspects and political orientation
音楽の好みと性格的特徴、政治思想に関連があるとの指摘。
・ラップ、ヒップホップ、レゲエ、R&Bなどのリズミカルな音楽が好きな人は思いやりに関連するスコアは高いが、礼儀正しさに関連するスコアは低い
・パンク、ロック、メタルなどの激しい音楽や、ジャズ、ブルース、クラシックなどの「形式が確立された」音楽を好む人はリベラル派である可能性が高い
以前ブログでモーツアルトのピアノソナタがてんかん発作の抑制に有益かもしれないというデータを見つけて以来、音楽がヒトに与える影響を興味深く追っています。
「 オジーやマンソンのような暴力的な音楽を聴くことは必ずしも聞いた者の暴力性を増長しない。逆に暴力的な音楽を聴いたことで論理的な誤り、思考バイアスに気づき、科学的思考に従事することができる。」
これは私の周りのメタル好きを見ていると確かに当てはまると思う。
理系でメタル好きの人多いんじゃないかな。