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変形性膝関節症の栄養学

2022年8月31日 by office-k

変形性関節症(OA)は膝に最も多く見られ、関節軟骨の劣化、滑膜炎、軟骨下骨の変化を特徴とし、QOLの低下と大きな社会経済的負担につながる疾患。
膝OAの危険因子には年齢、性別(女性)、肥満(BMI)、過酷な肉体労働、膝の外傷歴などがあげられるが、その病態生理や病因はまだ完全には解明されていない。

現時点で膝OAの治療薬はなく、修正可能な危険因子を明確にすることは非常に重要といえる。また、膝OA患者の半数以上が併存疾患を有していることから、膝関節症を包括的に理解するためには併存疾患を考慮することも重要。

一般に膝や股関節のOA患者では筋力低下が観察され、上肢筋力は年齢をマッチさせた健常対照者と比較して約20~40%低い。
また、OA患者の約5分の1がうつ症状を経験している。

現在、関節の健康維持に栄養が重要であることは広く認識されている。
食事からの大栄養素の摂取は膝OA症と関連する可能性があり、食事からの大栄養素摂取との関係を明らかにすることは、膝OAの管理に有益と考えられる。

リンクの研究は392名の膝OA患者を対象とした2年間の無作為化比較試験のデータを分析したもの。
カルシウム、マグネシウム、カリウム、リンを含む食事性大栄養素をアンケートに基づいて算出。
膝関節の構造(軟骨量、軟骨欠損、骨髄病変、浸出液-滑膜炎量など)、OA症状、QOL、OA合併症(下肢筋力、うつ症状など)をベースライン時と24ヶ月目に評価。

結果
縦断的解析から、食事性マグネシウムとカリウムの摂取量が多いことは膝OA患者におけるOA症状の軽減、QOLの向上、合併症の軽快と関連すること、さらに、食事性マグネシウムとカリウムがOAに対して有益な効果を持ち、膝関節OA管理に使用できる可能性が示唆された。

Associations of Dietary Macroelements with Knee Joint Structures, Symptoms, Quality of Life, and Comorbid Conditions in People with Symptomatic Knee Osteoarthritis

・リンクの研究は膝関節症患者における食事性大栄養素と膝関節構造、症状、QOL、合併症の縦断的関連を包括的に検討した最初の疫学研究。
マグネシウムとカリウムの摂取は、膝関節症状が軽いこと、QOLが良好であること、合併症が少ないことと関連し、カルシウムとリンの摂取は、これらの結果とはほとんど関連がないことが判明。

・カルシウムは筋骨格系で重要な役割を果たす必須栄養素だが、カルシウム摂取量とOAとの関連を示すデータは現在ない。本研究でもカルシウムの摂取はOA関連アウトカムと関連しなかった。

・マグネシウムは、人間の健康にとって最も重要な微量栄養素の1つ。
炎症性サイトカインレベルに影響を与え、痛みのメディエーターとして作用し、さらに筋機能にも影響を与える。
マグネシウムの欠乏がOAと強い関係を持つことを示す新たなエビデンスが得られている。
マグネシウム摂取量が少ないと膝OAのリスクがある被験者では膝軟骨の構造が悪くなり、X線写真による膝OAの被験者では膝の痛みが増加することが報告された。

・動物実験におけるマグネシウムの関節内注射は、OAの進行を抑制することができた。
その理由として
(1) 軟骨マトリックス合成の促進および滑膜炎症の抑制。
(2) 軟骨細胞アポトーシスが抑制され、侵害受容が減少。

・今回の研究では、マグネシウムの摂取量が多いほど膝OA患者のOA症状の軽減、QOLの向上、併存疾患の軽快と関連し、OAにおけるマグネシウムの重要な役割を支持するエビデンスが追加された。

・カリウムは神経伝達、筋収縮、血圧調節、骨格健常性維持に重要な役割を果たす必須ミネラル。
カリウムの摂取量が少ないと、高血圧、心血管疾患、骨粗鬆症などの疾患に関連することが示唆されている。
過去にたった一件の研究がカリウムベース関節内注射がOA治療に適している可能性を示唆。
この研究ではカリウムがマクロファージの極性を抗炎症表現型に誘導することによって、炎症性マクロファージの活性化を抑制することができたと報告している。
今回の研究では、初めて食事性カリウムとOAアウトカムとの関連が示され、OAに対する食事性カリウムの保護効果の可能性が示唆された。

・リンはATP合成、シグナル伝達、骨ミネラル化など多様なプロセスに必要。
過去に食事性リンとOAとの関連性を検討した研究はない。
今回の研究では、食事性リンは膝関節OAの下肢筋力にのみ有意に関連することがわかった。
リンがATPやクレアチンリン酸合成の基質となるため、筋機能の維持に必要であることで説明できる。

リンクの研究は、マグネシウムとカリウムの摂取が膝関節OAの予防効果を持つ可能性を示唆している。
現代社会では加工食品の氾濫によってマグネシウムとカリウムの摂取量は減少しており、公衆衛生上の懸念となっている。
今回の研究におけるマグネシウムとカリウムの四分位範囲はそれぞれ0.13g/日と1.02g/日であり、この2つの補給は膝関節OAの管理において実行可能な戦略だろう。

一方で、食事性マグネシウムとカリウムと膝OAの構造的特徴との有意な関連は見つからなかった。膝関節OAに対する栄養素の有益性は、主に「症状」に関連している可能性があることが示唆している。
さらなる研究を待ちたい。

Filed Under: Chiropractic, health, nutrition Tagged With: 変形性膝関節症, 栄養学

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